住宅に使用する内装材は、特に生活する空間が建材から発生する有害物質が放散され、健康が阻害されることがあってはなりません。私たちは、床材については人間のDNAが最もなじんでいる天然素材である、無垢材のフローリングお薦めしています。
同じ無垢のフローリングを使用するのであれば、私たち日本の山を活性化し、山を育てて、後世へ受け継いでいくために、桧や杉のフローリングの健康な自然素材を使用しています。しかし、住まいの内装に使用する為に求められるいくつかの条件の中で有害物質が放散しないだけの健康面だけでなく、その他求められる機能としては、仕上がりがきれいで汚れにくく、さらには、耐摩耗性、ノンスリップ性、メンテナンス、その上、耐久性や美観、リラクゼーション効果などのこともあるのです。
そこで、開発された「ノスコーセラミック塗装・ノンソル・スーパー・コーティング」は、ホルムアルデヒド=0は当然ながら、トルエン、キシレン他のさまざまな有害物質を放散させる「有機溶剤」(いわゆるシンナー)を一切使用しない、全く新しい「無溶剤型塗装」です。
従って、厚生省の設定した「VOC(揮発性有機化合物)の室内濃度指針値」のガイドラインである400μg/立法メートルをクリアした健康塗料仕様です。耐摩耗性、耐久性、メンテナンス性を考慮した場合、無垢フローリングの表面に皮膜を造るため、呼吸機能は、著しく無くなります。皮膜が出来ることにより、桧や杉の表面は柔いのですが鉛筆の7Hぐらいの硬度になり傷に強くなり、耐久性が増します。
しかし、健康な住まいを求める方は、床だけでなく、内壁、天井、ドア、家具と天然・自然素材を使う方が多く、その部分での呼吸、つまり湿度の調湿能力が発揮され、床の部分については、酷使されるので、耐摩耗性や耐久性、美観、メンテナンス性を高めた床フローリングを使用することが良いように私自身は思います。
また、無塗装や現場での自然塗料塗装の場合は、床の無垢フローリングが呼吸するため、施工時期にも関係するのですが、冬には板と板の間が思いの外スキ間が出来たり、又逆に湿度の高い時に床がむくれたりすることがあります。無塗装の場合は勿論、塗装しても呼吸すると言うことは、生活上お茶やコーヒーをこぼしてもシミになってしまうと言うことです。そのため、どうしても長い間には、薄汚れて汚くなります。
フローリングの厚さにもよりますが、見苦しくなった場合は、家具の移動等大変なこともありますが表面をサンダー掛けをすると、又、新しい綺麗な床に生まれ変わります。どうしても、塗装に対する化学物質に対する心配がある場合は、無塗装タイプのフローリングでも、ご注文に応じております。但し、上記のようなことを十分に納得の上となります。なお、無塗装タイプの場合の価格は、塗装工程が無くなりますので、1,000円/坪安くなります。
最後に、建材を選択することは一方向から見るだけでなく、どのような家族構成で生活するのか、小さいお子様が居るのか。汚れても気にする、しない、化学物質に過敏な方が居るのか、外部から砂ホコリが入りやすいとか。床暖を行うのか。広葉樹のような堅木はどうかなどと、様々な諸条件を考え、予算、機能、住まい方などを考慮してバランスの良い選び方をすることです。