練り付けとは、高級樹種の原木から回転式切削機械で薄く削り取った(大根のカツラ剥きのように)突き板を単板や合板、集成材などの芯材に接着剤で貼り付けること言います。突き板は、厚さにより、薄突き(0.18~0.4mm)、厚板(0.5~1.0mm)、特厚(1.0~3.0mm)があります。
このように、練り付けとは、ある材料・芯材があり、それに高級樹種は材料価格が高いので、見た目だけや見え掛り部分だけに使用するときなどに採用します。住宅でよく見られるのは、和室の天井板や床の間の地板です。和室の天井は、最近では印刷技術が良くなり、塩ビのラミネート紙に印刷されたものが大半ですが、秋田杉、吉野杉、神代杉等の突き板練り付けの天井材が使用されることも多いです。
集成材は、木材を乾燥し、欠点を取り除いたラミナと呼ぶ挽き板や小角材等を繊維方向を平行にして、長さ、巾、厚さ方向に接着剤で集成した木材二次加工品の総称です。日本農林規格では、用途により、造作用集成材、化粧張り造作用集成材、構造用集成材、化粧張り構造用集成材の4種類の区分があります。
問題なのは、芯材に使用される材は何かと言うことです。最近では、ホワイトウッドという北欧材の樹種が価格的に安いことから多く利用されていますが、湿度に弱く腐りやすいので注意する必要があります。